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**前日記(旅に出る1日前)** | |||
朝から京都へ行く。大学の友人2名に会うためである。何もこんな間際にとは思うが、1人は結婚、1人は就職で大阪から離れてしまうため、そしてわたしは旅に出るため、今日を逃すといつ会えるか分からないからだ。 河原町の「アスピリンカフェ」という店で2時間半ほどだらだら喋る。いわゆるおウチ系カフェというやつなので、お家のようにすっかりくつろぎきって、写真を撮り合ったり鼻をかんだりする。全くお腹がすかない。ストレスだろうか。友人はスパゲッティの大盛りをもりもり食っている。1時半過ぎ、それぞれの用事があるため慌しく別れる。これが今生の別れだったりしてな。 烏丸の東京三菱銀行で外貨の両替。昨日より円安になっていて鬱。結局米ドル=130円、ユーロ=114円でT/Cを作る。昨日いくらでも行く時間はあったのに…待ったかいなし。100万円をドルとユーロでどう割るか悩んだ末、6:4で作る。国際キャッシュカードの口座にはいくらぐらい入れておけばいいのか、またクレジットカードの口座を統一しておくのを忘れたため、そっちの方にもいくらかお金を入れなければ…などなど。もっと早く考えとけ。 イエローカメラに、さっき終わったばかりのフィルムを出す。仕上がりまで買い物。ナイロンジャケットを探しにDIAMONDとOPAへ。なかなかこれというのが見つからない。この期に及んでこだわる。しかし何気なく入ったビブレで何気なく手に取ったWOOLRICHというメーカーのジャケットを店員にすすめられるまま買ってしまう。 地元N駅に帰ってからもやること満載。まずは、先日「たこしげ」でしめじぽんずを食した際に、大事なバーバリーのスカートにぽんずのしみがついてしまったので、しみ抜きを買いに行く(この時、しみ抜きは薬局で売っているのだということを初めて知った)。スーパー万代で今夜の夕食の材料とこれから世話になるドイツのKさんへの手みやげとしてカルピス(瓶)を買う。 帰宅と同時に田舎のおばの1人から電話が入る。前回は「こんな時に海外に行くなんて…(一応留学とは云っておいたのだが)」と泣かれてしまったが、今回はそれほど取り乱していなくてホッとする。図書館に大量に借りていた『歩き方』を返却しに行く。しかし、トルコ編やチュニジア編は何となく手元に置いてしまった…って持って行くわけでもないのに何のためだ?未練がましい。その後やっとのことで携帯電話屋に行くと、何と9時閉店だと思っていたのが8時…。現在の時刻8時10分。つくづく、つくづく段取りが悪くてイヤになる。書類だけもらって店を出る。 今日は父も弟もいなくて1人なのだが、一応飯を作る。みそ汁と焼き魚(さわら)とほうれん草のおひたし。祖父と別のおば2人から立て続けに電話。友人からも電話。その後、近所の友人に借りていたビデオを引き取りに来てもらう。お笑い友のため、またしてもbaseネタでだらだら喋ってしまう。12時過ぎ父帰宅。接待の帰りなので酔っ払っている。機嫌がよい。風呂に入るとそのままあっと云う間に寝てしまった。12時30分過ぎ友人帰る。別の友人から電話が入る。 そうこうしている内に5時。父起床。昨夜とうって変わって機嫌が悪い。相変わらずメールを打ったりアドレス帳を書いたりと妙に忙しい。もう夜が明ける。父がリンゴをむいてくれる。父は毎朝わたしにリンゴをむいてくれるのだ。5時45分、見送りの友人から電話が入る。寝坊したので行けないとのこと。かなり凹む。だから最初から、朝早いけど大丈夫なの?と念を押しておいたのに…。にもかかわらず、かなりカッコいいことを云って見送りを宣言していたのだこやつは…。しかしこっちも疲れているので怒る気もしない。そもそも見送りなんてボランティアなのだし、なくて当たり前と思うことにする。父が海外の連絡先(ドイツとイギリス)のメモがいいかげんだと怒る。確かに。イギリスでかようことになっている語学学校の名前すら書いていなかった。仕方なく(?)学校のアドレスと今日のフライトのスケジュールを書いて渡す。パソコンのセットの確認。これだけは1つでも欠けたらおじゃんである。最後は投げ入れ状態で何とかパッキング完了。 家を出た途端、現金30万円を忘れたことに気づき、慌てて戻る。父が最寄りN駅まで車を出してくれる。あんまり話すことがない。別れ際もあっさり。こちらもあえてチャラける。長い長い1日終了。行ってきます。しばらくですがさようなら。 (2002年3月14日 大阪) | |||
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