旅先風信9「イギリス」


先風信 vol.9

 


 

**にわか留学日記A**

 

ROMAN2.JPG - 48,147BYTES バース名物その1「ローマン・バス」。バースの街の名の由来になった古代の温泉。

こんにちは。約1週間ぶりです。
今日は日曜日なので、「サリー・ラーン」というバースで一番古い民家のカフェでお茶をしました。バターとジャムをこってり塗って食す名物トースト「サリー・ラーン・バン」を食べてすっかり満腹です。

前回グチったイギリスの物価についてですが、何でこんなに高いのかと思ったら、何と税金が17.5%もかかっていたのでした。
VAT(付加価値税)という、まあ日本で云う消費税みたいなもんでしょうか。
それでも毎日何かしら(お菓子とか)ちょろっと買ってしまうわたし…ビョーキかも。

さて、イギリスに来てちょうど2週間。一向に英語が上達しませんねえ(笑)。
…って笑ってる場合じゃないです。まあ、2週間ぐらいで飛躍的に上達するわきゃないんですけど、何せ1ヶ月しか学校に行かないつもりなので、さっさと話せるようにならなきゃ困るんですよね(暴論)。
放浪は延期して、もう少し学校に通おうかしら、それとも思い切って定住しようかしら…なんて、またまた予定外なことを考えてしまいます。
5年前に来た時と違って、遊び呆けているわけでもなし、それなりにまじめにやっているんですが…。

ROMAN1.JPG - 43,320BYTES 「ローマン・バス」もう一枚。後ろに見えるのは「バース・アビー」(大聖堂)。

英語を勉強するアジア人共通にするのかも知れないけど(中国人は違うかな)どうしてもスピーキングとヒアリングがネックになってましてね…。
ほんと、口と耳が腐ってんじゃないかと思うくらいです。
単語単語を拾うことはできても、意味がつながらなくて、結局何云ってんのか分からないという…これは韓国人の子も云ってたなー。

ま、かと云ってリーディングができるかというとそういうわけでもなくて(苦笑)、15センチ四方の新聞記事を読むのに1時間くらいかかって、しかもよく分からないというどうしようもない状態ですから。一体どうすればいいんでしょ。
『くまのプーさん』にしたって、辞書引きながらでないと分からないしなー。大の大人が辞書引きながらくまのプーを読んでいる光景って、ちょっと滑稽ですね(笑)。

ROMAN1.JPG - 43,320BYTES 家の近くの公園。広くて気持ちいいのです。

クラスの中国人たちは相も変わらず中国語喋りまくるしねえ。
今週からイラン人の男の子が入ってきたのだけど、彼もこの、中国人たちの横暴(笑)に早々に嫌気がさした様子で、「来週からクラス変わろうと思うんだけど、君も変わった方がいいんじゃないの?」と云っていました。確かに。
ほんと、彼らには遠慮ってものがないのかしら。休み時間はともかく、授業中はやめなさいっての。
この図々しさ(と人数)によって、中国は将来アジアの支配者になるのでは、なんて妙な心配をしてしまいます。

でもねえ、自国語を喋ってしまう中国人の気持ちも分からないでもないんですよねえ(どないやねん)。
今わたしは、前回書いた英語で喋る日本人の生徒たちとランチをご一緒しているのだけど、やっぱりねえ、この不自然さにはなかなか慣れなくって…。やっぱりお互い不自由な言語で喋っているわけなので、なかなか突っ込んだことは話せないし、会話も続くようで続かない。何より、日本人同士で英語を喋り合うということに、わたし自身、抵抗を拭いきれないのです。
だから、今同じ家にステイしている日本人のMさんとは時々日本語で喋っていますね。
1日おきくらいに、4階にあるMさんの部屋でコーヒーを飲みながらだらだら喋っているのですけど、やっぱり楽しいし、落ち着きます。

SAKURANAMIKI.JPG - 56,936BYTES 家の近所にあるヴィクトリアパークの桜並木。桜がもこもこ咲いてます。

ここで最初の、英語が上手くならないって話に戻るんですけど、原因は色々あるとしても、自分でひとつ分かっていることは、もともとコミュニケーション能力が不足しているということなんですよね。
特に、そんなにまだ仲良くなっていない人相手だと、何を話したらいいのかしら、っていちいち考えてしまうので、
それが結構面倒になって、結局話さない方を選んでしまう(まして英語だし)。
よく考えたらわたし、日本語だって結構あやしいのですよね。云いたいことを的確に云えなくて自己嫌悪に陥ることはしょっちゅうです。
それに、誰とでもすぐに友達になれる、なんていう広い心の持ち主でもなく、一人でいても別段寂しいと思うわけでもない、時々自分は人間嫌いなのではないかとすら思う、そんな人間が、スピーキングが上手くなるわけないのですよ。

なので、英語を学ぶ以前に、コミュニケーション能力を勉強しなければいけないのですが、そんなの学校では教えてくれませんしね。

で、話はどんどん飛ぶんですけど(笑)。
海外に来ているくせにこんなこと云うのもどうかと思いつつ…わたし、インターナショナルって言葉があんまり好きではありません。ボランティアと同様の胡散臭さを感じてしまうのです。インターナショナルな人間になれ、とか云われるとそれは一体どんな人間のことなんだ?!と憤慨したくなります。誰とでも仲良くしろって云われているみたい(云ってねーか)。そんなの、少なくともわたしはムリです。みんなとケンカしないで(波風立てないで)やっていくことはできますが。
何も、インターナショナルであることやボランティアをすることが悪いという意味では全然なくて、それを強要する雰囲気などがイヤなだけなのですけどね。ちなみに、ボランティアは偽善かも知れないけど、やらない人間がとやかく云う資格はないと思っている(ボランティアの名を語って金儲けするヤツは論外)。

Anyway(ともかく)。
どっちにしても英語が話せるようにはなりたいので、何かよいアドバイスがあればよろしくお願いします(すみませんが無報酬で)。

今回は、ちっともバースのことに触れていませんね。すみません。
とりあえず、写真からあれこれ想像していただければ、と思います(無責任だな)。
Mさんから借りた面白いイギリス本もご紹介したかったのですが、そのお話はまた次回。

ROYAL-C.JPG - 40,732BYTES バース名物その2「ロイヤル・クレッセント」(背景の建物)。

(2002年4月28日 バース)

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