旅先風信8「イギリス」


先風信 vol.8

 


 

**にわか留学日記@**

 

さてさて、とうとうイギリスはバースにやって参りました。
これから1ヶ月、英語学校に通ってホームステイ生活です。ええ、親へのイイワケのためにね…。

まず一言云わせて下さい。イギリス、物価高すぎです!パンを買っただけで鼻血が出そうなほど、世界でも有数の物価高国・スウェーデンが可愛らしく感じるほどに高い!!!
だって、少なくともストックホルムのユースホステルは1泊2000円しなかったもんね!ところがロンドンのユースは4000円!貧乏旅行者のためのユースのくせに何考えとんじゃコラ!
おかげでわたしは生まれて初めて野宿するはめに…乙女なのに(涙)。

5年前に来た時はそこまで思わなかったんですが…円安のせいでしょうか?
だって、メイベリンのマスカラとか全然安くないんですよー。普通、海外メーカーのコスメって日本よか安いはずなんですけど、下手したら日本より若干高いかも、なのですよ! 「ボディショップ」も、本家のクセに日本と同じくらいの値段。んなアホな話があるかいな!?
さらにさらに、フツーのボールペンやら蛍光ペンが200円以上もする!ナメてんのかしら!?

これはこれは…とんでもない国に来てしまいました。
ホームステイとは云え、こんなところで1ヶ月も暮らしていけるんでしょうか?とってもとっても不安です。

…おっと、文句はこれくらいにして、まずは、冒頭に書いた野宿について。
これは厳密には野宿ではなく、ロンドンのスタンステッド空港内の椅子で寝たというのが正確な記述です。
ストックホルムからの飛行機を取った時点で、その日中にステイ先のバースに着くのはムリだということは分かっていたので、ロンドンで1泊するつもりだったのです。
が、ユースは高いわ、夕方に着いたので今さらロンドンに出るのも面倒くさいわ…で、空港で過ごすのが最も安上がりかつ安全であるという結論に達したわけです。
空港なので暖房は効いているし、ガードマンはたくさんいるし、バックパックにカギをかけて枕代わりにして寝たので、万一ドロボーさんが近づいて来てもすぐに気づいて防御できるだろう、というわけで安心して寝ることができました。但しフツーの椅子なので寝心地は悪かったですが。

BATHIE.JPG - 240,335BYTES バースの家はどこもこんな感じ。近所で一番花の多いおうち。

さて、今わたしはとある学校に通っているわけですが、何とこれが、7割くらい中国人で、しかもわたしのクラスにいたってはわたし以外全員中国人という環境。one Japanese and seven Chinese(白雪姫と7人の小人たち風に)なのです。
彼らは授業中でも遠慮なく中国語で喋りまくるので、中国語のヒアリングの方が上手くなりそう(もちろん皮肉)。
ヨーロッパからの生徒は今んとこ見たことがありませんね。何だかだまされた気分だわ。。。

唯一の救い(?)は、ここに来ている日本人は徹底して英語を使っていること。
もちろん、日本人同士でも話すときは英語。見上げた根性です。
もっとも最初は、いきなり日本人の女の子に英語で「何か分からないことがあったら聞いてね」と云われ、かなり面食らってしまいました(アナタの云っていることがまず分かんないですっての)。授業でもあるまいし、日本語で喋ってくれたらいいのに…って。
でもよく考えたら当然ですよね。だって英語を勉強しに来てるんですから。ちょっと日本人を見直してしまった。

それに対して中国人ときたら(ちなみに韓国人は1人しかいない!ヘンな学校だわ)…。
でもわたしも、前にケンブリッジでホームステイしていたときは彼らと同じでした。日本人とばっかりつるんで、もちろん喋るときは日本語。それはそれでとても楽しかったんですけど、ま、勉強にはなりませんでした(笑)。

ステイ先は学校からひたすらまっすぐな道を30分歩いたところにあります。
奥さんがインテリアを勉強しているとかで、可愛らしいお家です。
前も思ったんですが、イギリスのホームステイってほんと、下宿屋にいるみたい。一緒にテレビを見たり出かけたりなんてことはないです。アットホームとは云いがたいですが、自由は自由ですね。個室も与えられているし。ただ英語の勉強にはならないな。

BATHTANA.JPG - 183,844BYTES ステイ先の家の棚。イギリスチックだなー。

以前とは違って、今回は遊びに来たわけではないので、何とか英語にふれるべく、毎日寝るまでテレビを見たり、英語の本を読んだり、宿題だってちゃんとやりますし、復習もする。もちろん授業をサボるなんてことは言語道断(前はサボりまくっていた)。
授業は朝の9時からお昼の3時まであるので、結構勉強時間は長いです。
終わったら図書館に行って宿題、終わったら英語の本を読む。或いは本屋かスーパーに行く。あとはテキトーに街をアルチュン(散歩)しています。
今にして思えば、日本語の本をあまり持って来なくてよかったな、と。持ち物のページにも書いてありますが、『創世記』と『コンスタンティノープルの陥落』しか持って来てないんですよね。もっと面白いのを持って来ればよかったなー、とストックホルムあたりでは後悔していたのですが、面白い本がないおかげで、英語の本を読まざるを得ないという状況になって、かえってよかったです(笑)。『創世記』を読むくらいなら、『Winnie The Pooh(くまのプーさん)』か家にある『ELLE』でも読んでいる方が楽しいですもん。

明日は土曜日。朝から日本人の女性がここんちに引越しして来ます。
もともとステイしているトルコ人の男子も休暇から戻ってくるみたいで、いきなりにぎやかになりそうです。
それではまた。

BATHTORI.JPG - 161,298BYTES 近所の公園にいた鳥。バースは公園も緑も多いです。

(2002年4月19日 バース)

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