旅先風信59「タンザニア」


先風信 vol.59

 


 

**お仕事は続くよどこまでも…**

 

相変わらず仕事に明け暮れる日々は続きます。
次なる国はタンザニア。あああー、ここもデカイ国だわあー…。

ウガンダ、ルワンダと来たら、次はすぐ下の国ブルンジに入り、そこからタンザニアに抜けるのがポピュラーなルートなのですが、ブルンジは取材対象ではないし、何も見どころがない上、ビザ代もかかるので却下。
ルワンダからタンザニアへは、首都キガリからまる1日の移動でした。その日は国境から一番近い町(村?)に宿泊し、翌朝のバスでムワンザへ8時間のバス旅です。

ムワンザ。
何があるのかと問われると、即座に答えられません。ルワンダから陸路で来る場合には、必ず経由しなければいけない街なんですけど…。ビクトリア湖に面した町、というのが一応のウリかしら…。
それでも、ここはれっきとした取材対象。しかもナゼかけっこうなページ数を割いており、ホテルの数も多い…。そして、何なに、「見どころ スクマ博物館 マタツで45分+徒歩30分」だとぉ!でも、ちゃんと行って参りましたわ。それも、雨に打たれながら…。ここを見に来る旅行者ってどれくらいいるんだよ?と思いながら…。

ムワンザでオススメしたいのは、とある安食堂で食べたテラピアのから揚げ定食と、「サルマコーン」というインド人経営のアイス屋のミルクシェーク。食べ物ばっかりやん、て話ですけど(笑)。
白米にスープ、少量の野菜に魚、というのがタンザニアの定番定食なのですが、これは日本人の口に合いますね。しかもテラピアが美味い!何しろすぐそこのビクトリア湖で取れた新鮮な野郎ですから。

また、ある日の夕方、この町では高級なホテルのタイ料理屋へ、取材がてら食事をしに行ったところ、そこから見る対岸の風景が何と、かのドブロブニク(クロアチア)を彷彿とさせるシロモノであることを発見!(!て書くほどのことじゃないが)
と云っても、”魔女の宅急便”の旧市街ではなく、新市街の港の方なんですけどね。

タンザニアのドブロ…って、そうでもないですか?

しかし、ここではちょっと困った事態に遭遇していました。
とりあえず、タンザニアに入ったはいいものの、さて、ここからどう動くべきか。というのはもちろん、取材のことです。タンザニアも15都市くらいの紹介がありますが、そんなの全部回れるワケないので、こちらとしては、ある程度絞って行きたいところです。万一、全部行けと云われたら断るつもりでした(殿様商売)。
で、その辺のことを編集部に、メールにてお伺いを立てているのですが、ウガンダを出てからこっち、メールが一向に来ないのです。まさか、あまりにダメな仕事ぶりに愛想をつかされ、いつの間にかお払い箱になってたりして…?なんて不安に駆られながら、毎日メールをチェックし、こちらからも催促するも、やはり応答はなし。
一応こちらの近況は知らせてあるのだし、わたしには他に手の尽くしようがありません。…ええい、もう知らん。一気にダル・エス・サラームまで行ってしまえ!

ムワンザから首都ダル・エス・サラーム(※憲法上の首都はドドマ)までは、バスで何と1日半。
まだ空も暗い朝6時に出発し、大した休憩もなく夜中も走りっぱなしでした。このバスがまた、エチオピア北部なみの困ったバスで、道はバッチリ未舗装、車体はボロい上に座席が1列5席…片側2席、片側3席なのです。狭いだろーが!しかもわたし、この3席の真ん中に座らされ、両隣はでっかいおっさん2名…狭い席なので当然おっさんたちと密着…暑苦しいわっ!!!

ダル・エス・サラーム(以下ダルエス)は、ケニアのナイロビと比べると、どこか垢抜けない田舎首都といった感じです。
しかし、宿に荷物を置いて近くをぷらぷら歩いていると、何やら懐かしい気分になり、何だろうな…と考えていると、そう、大阪の下町みたいな雰囲気なのです。具体的に説明するのは難しいのですが、ただもう、空気が似ている、としか云いようがないですね。
が、実際は、そんなノスタルジックな気分にひたっていたのは5分くらいのこと…。だって、信じがたいほど暑いんですもん!湿度もめっちゃ高い!歩いているだけで、汗がべっとりにじんでくる。この辺も、大阪の夏っぽいけど、そんなものは似てなくていいぞー…。

ダルエスも当然取材対象なので、着いた当日は早速、安宿街のホテルを潰して歩きました。
しかし、編集部からのメールはこの日もなく、一応取材はしているものの「てゆーか、本当に取材しててよいものだろうか…」という疑問が頭から離れず、しぜん動きも鈍くなります。
そこで翌日は、ザンジバル島に向かうことにしました。取材がなくてもザンジバルには行くつもりだったし、ダルエスでやることと云ったら取材以外何もないし、どの道ザンジバルから往復するので、取材があれば戻ってからでも遅くはないし…。

ダルエスからザンジバルへは、船で3時間少々。15ドル!高え!
インド洋リゾートは、ケニアで充分すぎるほど見て回ったとは云え、ここを外すわけにはまいりません。おそらく、アフリカ中で一番有名なリゾート地なのではないでしょうか。香辛料の輸出と観光収入によって、島はかなり潤っており、タンザニア本国とは別に、自治政府を持っているというちょっと変わった島。入島の際にはしっかりパスポートチェックがあり、入国(島)スタンプまで押されてしまいます。

ここももちろん取材対象。しかし、翌朝、早速メールチェックに行くものの、やはり返事はなし。さて、どうしたものか…。ザンジバルは予想通りクソ暑く、万一取材しなくてもいい、というお達しがあった場合のムダ足度を考えると、とてもじゃないけど取材なぞやってられません。

ZANSIBAR8.JPG - 20,981BYTES 有名なカテドラルと奴隷の像(手前)。カテドラルの地下は、昔、黒人奴隷の牢獄だった。

名だたる観光地だけあって、取材はかなり大変そうです。ええっと、とりあえずストーン・タウンのホテルはどのくらい…とページをめくってみると、26軒。26軒?!…早くも気が滅入ります。
そして、近郊の見どころが…あるわあるわ、ありすぎです。しかも、近郊とか云っても、船で一晩とか!これ全部回ったら、何日かかるんだよー…。てか、これホントにオレ1人で取材すんのー???

とりあえず、初日は、ストーン・タウンと呼ばれる町の中心部をウロウロ歩き回っていました。
ストーン・タウンは迷路のように入り組んでおり、地図なんてほとんど役に立ちません。迷路って、最初は楽しくって、ワザと細い道に入ったりして遊んでいるんですけど、疲れて、ちょっとホテルに戻って休憩すっか…と思っても、1時間くらいたどり着けず、「くっそ、何でこんなにフクザツに作ってあんだよ!責任者出て来い!」と怒り狂いたくなります。
まあでも、取材なしでぐるぐるしている分にはおおむね楽しい(取材しながらだと死にたくなる)。この、アラブとスワヒリの混じった不思議な町は、大いに旅心を刺激してくれます。観光客目当てのウザい輩もほとんどいないし、時間の流れがゆったりしていて、リラックスできる感じ。ラム島と似ているけれど、こちらの方が規模が大きくて、雑多な印象です。

いい感じにひなびたストーンタウンの小径。

リゾート地ってことで、食費の高いザンジバルですが、夕方、町の西側にあるフォロダニ広場へ行くと、屋台が並んでおり、目にも綾なる海鮮の数々が、それなりに安い値段で売られています。
何しろ、ロブスターたったの2ドル!実はあれはロブスターではない、との意見もあるのですが、ロブスターだと思って食べたわたしには大変美味しゅうございました。食べ方はレモンを絞るだけ、といたってシンプル。あと、カニ(これまた美味!)やらタコやら貝の串なんぞ頼んで、サトウキビジュースをぐびぐび飲めば最高です。

ZANSIBAR47.JPG - 28,683BYTES フォロダニ広場の屋台のテーブル。海鮮の山。

翌日、もはや慣例となったメールチェックに出かけると…やっと来た!編集部からのメール!
どうやら、K氏(編集部の人)は入院していたらしく、それでメールが返信できなかったとのことでした。そんなことはつゆ知らず、催促のメールを毎日送りつけていたわたし…反省。
取材も、このまま続行して下さいとのことでした。ほっとした反面、「やっぱりやんなきゃいけないのね…」という新たな疲労感も湧き上がって来ましたが、とりあえず今後の進むべき道(?)は決まったわけです。

まずは島の北端にある、ヌングイのビーチへ。
ここは、I さん夫婦が事前にメールで「ビーチが最高」と、安ホテル情報も添えて送ってくれていたのです。
しっかし、ここのところずっと、ビーチに行くときは決まって1人。単純に寂しいというのもありますが、荷物を見てくれる人がいないのがツライ。ゆえに、荷物は粗末なビニール袋に入れ、絶対に目の届くところで泳がなければならないわけです。まあ、海だからそこまで遠泳することもないんですが…。
ここの海は、ちょうどよい水温で気持ちがよかったですね。水もとってもキレイだし!これは重要なポイント。2時間くらい意味もなく水につかってちゃぷちゃぷ遊んでいました。いい大人の女子が1人で水と戯れている図は、ハタから見るとちょっと不気味かも…。

ZANSIBAR31.JPG - 15,995BYTES さわやかな色のヌングイの海。

昼間はこんな過ごし方ですが、夜からはまた取材です。
ビーチ沿いに10軒近くホテルが並んでいるのです。それもほとんど値段高いっつうの!もー、誰もこんなとこ泊れないよー、と思いつつ、とりあえず取材。ちなみに、わたしが泊っていた「モーニングムーン」というホテルは、某ガイドブックには載っていません。この辺りでは最安だし、部屋もなかなかよいのですが…。

翌日は、ストーン・タウンに戻ってホテル&レストラン&博物館などの取材。発狂しそうなほど暑く、しかも迷路の中で目当てのレストランやホテルを探し回るというのは、ストレンジャーにとっては無理難題に近いものがあります。何せホテル26軒ですから!それに加えて、新しいホテルとかレストランとか、いっぱい出来てますから!
あまりにつらい1日だったので、夕方、フォロダニの屋台で話しかけてきた日本人旅行者の女性に、まるでサラリーマンのオヤジのように愚痴りまくってしまった…サトウキビジュース片手に。

その後は、東海岸のパジェビーチへ行きました。
ここには、「パラダイス・ビーチ・バンガロー」という、日本人女性が経営しているロッジがあります。宿泊は少々値が張るため、取材かてら、美味しいと評判の食事をしに出向きました。
海が見渡せる半屋外のレストランに入ると、小柄な女性が書き物をしていました。それがオーナーのSさんでした。
「食事したいんですけど…」と云うと、「メニューは、ポテトのココナッツミルク煮込みに、タイカレー、(以下5つくらいメニューが続いたのち)冷麺があります」。
何?冷麺ですって?!「では、冷麺でお願いします」と間髪入れずオーダーしました。いやー、こんなところ(アフリカ)でまさか冷麺が食べられるとは!
そして、出てきた冷麺は、さすがに日本人の手によるものだけあって、ちゃんとした美味しい冷麺でした。インド洋を眺めながら風に吹かれてすする冷麺。もしかすると、アフリカに来て、最も幸福な瞬間だったかも知れない(笑)。

Sさんには、自分が某ガイドブックの取材をしていることを告げ、昼食後もしばらく話をしていました。
ロッジの内装が大変センスがよく、そこここに置いてある雑貨もすべて可愛いのに感激し、「この灰皿は何処で買ったんですか?このクッションは?この壁掛けは?」と質問攻めです。Sさん曰く、アフリカで一番雑貨が可愛い国は、マダガスカルだそう。でも、マダガスカル、遠いっす…。

ここには、同じく日本人パッカーのUくんという男性が泊っていました。
彼はすっかりここで沈没している風でしたが、聞けばまだ3日目とのこと。でもここ、3日泊ったらいくらするんだよ?(笑)「僕はもうここでゆっくりするって決めて来てるから。全部で5日泊る予定なんだ」
Sさんともすっかり仲良しで、「明日ウニ取りに行くー?」なんて魅力的な会話をしています(笑)。オレも行きてー!

この日は町に宿を取っていたので、夕食も食べずに泣く泣く帰ることになりましたが、ここの、あまりにも楽園な雰囲気に負け、「1泊くらい、バチは当たらないはず…」と、翌日早速引越しすることにしました。オフシーズン割引とは云え、1泊20ドル。経費で落ちるかも…との淡い期待に賭けつつの贅沢です。
夕食もしっかり堪能。ミニ懐石風に(?)、小さな和食器に少しずつ盛られているのが視覚的にも食欲をそそり、実際の味も美味でした。わざわざ他のホテルから食事に来る客が多いのも納得できます。

パジェは、水の透明さ加減ではヌングイに劣る気がしますが、視覚的にはこちらの方が美しい。ヌングイは岬になっているのですが、パジェはまるまる海に面しているので、どこまでもどこまでも海とビーチが広がっている感じなのです。水もまあ、遠目には明るい青緑色でキレイなんですけどね。遠浅のせいか、泳いでみると、海草のゴミがぷかぷか浮きまくっている…。でも、人もほとんどいなくて、海独占!ビーチ独占!状態でした。はー幸せ。(※哀しいかな、この素晴らしいパジェの写真は、強盗に盗られたスマートメディアの中にたっぷり入っていたのでした…。お見せできなくて本っ当に悔しいです)

…で、結局2泊しているワケなんですが(笑)、何やってるかと云うと、朝からずっと週刊誌読んでいるのです…すみません。ええ、あとは、海で泳いで、ご飯食べて、SさんやUくんとくっちゃべって、終わりです。電源がないから、PCさわれないしさー。
でもねー、こういう場所(リゾート)の正しい過ごし方、って自堕落に徹することだと思うの。ま、週刊誌を読み漁っているのはカッコ悪いかも知れませんが、「あれー、今日何してたっけー?」てなくらいに脳みそを停止させる!これこそがリゾートライフじゃありませんこと?
大きなお世話ですけど、忙しい日本人に最も必要なのは、こういう時間ではないでしょうか。日本人が海外に来ちゃうと(わたしもだが)、あれ見てこれ食ってそれ買って…と、とにかく忙しいんだもん!じーちゃんばーちゃんたちが、ものすごいぎちぎちスケジュールのイタリアツアーとかに参加しているのを見ると、他人事ながら「大丈夫かよ!?」と心配にもなりますっての。あ、でもじーちゃんたちは定年してヒマだから、逆にそれでいいのか?

ちなみに、この雰囲気にやはりやられた日本人パッカーが、何とパッカーのクセに17泊もしているという驚きの事実が、ゲストブックを見て判明。17泊!すげー!それもパッカーが!ちょっと散財しすぎだぞー!(笑)

パジェでの楽園生活は、あっという間に終わってしまいました。
これ以上泊ったら経費で落ちないだろう…というのが一番の理由。セコくてすみませんね。
この後は、近郊の見どころなるペンパ島(船で1晩)に出向くか否かで頭を悩ませていたのですが、Uくんが「(取材しているのを)見ててかわいそうになってくるわ…もうダルエスに帰ってもいいんちゃう?」と云うので、そーだよね、別にいいよね、だってペンパ島なんて半ページしか紹介されてないし、ホテルリストはちゃんともらってるし…と行かない(行きたくない)理由をあれこれ考え出し、気がついたときにはダルエスに戻る船に乗っていたのでした。人間、あきらめが肝心さ(?)。

こうして、サンジバルからダルエスに帰って来たわたしですが、ラストスパートと云わんばかりに取材が待ちかまえております。しかも、ダルエスは大きな街なので、1日やそこらですっと終わるものではありません。
土日を挟んでしまうので、初日は大使館めぐりです。ビザ情報の確認。あー、自分が行かない国のビザ情報を集めるほど空しいことはないわねー…。モザンビークとかさー…。

お昼過ぎ、日本大使館に寄ったところ、職員のお兄さんたちがちょうど昼ご飯を食べに行くところで、よかったら一緒に、ということになりました。
「大使館で勤めてるからって、別に贅沢なんかしてないんだよー」と、連れて行かれた先は、1食1ドルもしない、野外の安食堂でした。しかし、ここはめちゃくちゃ流行っているらしく、スーツ姿の見るからに金持ってそうなお客もたくさん来ています。高級ホテル「ホリデー・イン」の真ん前という立地も謎だ(笑)。
食事をしながら、取材の話になり、改訂前の本を見せたところ、「うーん…このホテルとレストランのセレクション、何かズレてるなあ…」と首を傾げられてしまいました。
「ここの食堂とか、絶対載せた方がいいよー」と云われ、確かにそうだ、本当に美味しくて流行っていて、尚かつ安いレストランを載せるべきだ、せっかくの改訂版なのだから、といつになくヤル気を出したわたしは、彼らにいろいろ質問し、新しく出来たホテルやよく行くレストランなどを教えてもらいました。よし、最後だし、ちょっと頑張るか!

手始めに、「取材の参考になるかも」と、彼らのススメで日本人経営の旅行会社に行ったところ、
「取材を旅行会社に頼るってのは反則なんじゃないの?そう云えば昔もおたくから取材記者がウチに来たことがあってねー…云々」
と冷たく一蹴されてしまいました。あー、ブルーだわ…。昔来た人のことなんて知らねーよ!仕方ないのでそこが発行しているミニコミ風のガイドブックを購入(もちろん経費で落とす)し、それを手にして、目ぼしいホテルやレストランを回りました。
とある高級ホテルのタイ料理屋(某ガイドブックにも載っている)に行ったときは、入った瞬間引っ込みがつかなくなり、そのまま導かれて席についてしまい、メニューをもらおうとすると「今日はバイキングオンリーの日でして。値段はお1人様12ドルでございます」マジかよーーー!!!…でも、経費で落ちるもん…多分…。とりあえず頑張って食べまくりました。

ダルエスは特に見どころのない街ですが、ぜひオススメしたいのが、ティンガティンガ村。
ティンガティンガさんという画家が発明した、ティンガティンガ派絵画という有名な絵があるんですが、これが、めちゃくちゃポップで可愛いのだ!アフリカらしい、明るくヴィヴィッドな色使いに、愛嬌ある動物やマサイ族の絵!それまでは、「しょせん土産物」と大して興味もなかったのが、本物を見て180度転換。これは紛れもないゲージュツだわ!
村にはティンガティンガさんの直弟子経営による工房があり、20人くらいの画家が絵を描いています。ネームプレートやお盆、マグカップ、木彫りの動物、もちろん額に入れて飾る絵もあり、購買欲そそられまくりです。お盆なんてデカすぎて持って帰れねーよー(泣)。
それぞれの画家の名前が、各商品の裏に明記されていて、じっくり見ているうちに、各画家のタッチが分かって来るのも楽しい。わたしもいくつかお気に入りの画家を発掘し、その人の作品ばかり探すようになりました(※画家さんと記念撮影までしたのに、これも強盗に盗られたぜー!泣泣泣!)。

あと、マコンデ村という、これまたタンザニアで有名なマコンデ彫刻(木彫)の工房が集まる村があり、ここもしっかり行ってまいりました。そして、しっかり買い物してまいりました(苦笑)。
「パラダイス・ビーチ・バンガロー」に飾ってあった、裸の男女が向き合っている彫刻が欲しかったのです。木彫とは思えないくらい、スマートでカッコいいのよ!30軒以上はあろうかという店は、すべてふっかけて来るのですが、一軒だけ、比較的まともな値段を云い、さらに値引きもしてくれる店があったので、そこで購入しました。でも3ドルとかそんなん。
他にも、マサイ族の形の灰皿とか、壁掛けとか買ってしまった(これは別の店で買って、値切りも大変だった)…すっげー重いよーーーーー!

そして、取材の最後の町。ダルエスで終わりかと思いきや、貧乏根性出して、バスで2時間のところにあるバガモヨという町にも出かけて行きました。我ながら、よーやるわと云うか、往生際悪いと云うか…。
小さい町なので、ラクはラクでしたが、例によって高いホテルが辺鄙なところに林立しており、しかも1軒1軒離れているのでかなり歩かされました。しかもガイドブックの地図、ちょっと間違ってるし!(泣)

ダルエスに戻って、今度はまだ行けていなかった大使館めぐりとホテル、レストランめぐり。
大使館、何でこんな辺鄙なところに置くんだよーーー!せめて、まとめて大使館街とかにしてくれよーーー!
ある程度はまとまっているものの、たまに、とんでもない場所にぽつんと離れて存在している大使館とかあるんですよね。ウガンダ大使館とか!この後、週2便しかないTAZARA(タンザン鉄道)でタンザニアを出るつもりなので、時間的にもうムリ!それでも一応、ウガンダ大使館に電話かけてみるのですが、誰も出ない!もう知らん!

そんな感じで、最後の方は自分でもワケ分からん!というくらいぐちゃぐちゃな仕事っぷりでした。
でも、でもやっと終わり…。結局ウガンダ大使館行ってないけどさ…。ま、いいよな、もう…。電話までかけたしさ…。
終了だ終了!

(2003年4月13日 ダル・エス・サラーム)

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