旅先風信2「ポーランド・リトアニア」


先風信 vol.2

 


 

**何故か流れてリトアニア**

 

こんにちは。
わけあって、でもないのですが、今回はバルト三国の1つ、リトアニアの首都ヴィリニュスからお届けしています。

まずはお断り。
前回、「次回はアウシュビッツの感想文です」と書いたのですが、今回はいったん、見送りにさせていただきます。
早く書かなくてはと思いながら、何度もパソコンに向かったのですが、どうしてもうまく書けないのです。あまりにも自分の受けた衝撃が大きすぎて、未だ消化しきれないせいでしょう。もう少し落ち着いてからゆっくり書きたいと思いますので、少しだけ待っていて下さい。

さて、リトアニアです。
元々はワルシャワからベルリンへ向かい、デュッセルドルフのKさん宅に再びお邪魔する計画だったのが、クラコフで出会った日本人パッカーMくんにそそのかされ(笑)、たったの10日でバルト三国+北欧を回ってイギリスに入るという超強引な旅程を組んでしまいました。
この、カンペキに流されまくっているところがまさに放浪ということで。

ワルシャワはまる1日しかいませんでしたが、有名なショパン像のあるワジェンキ公園に行き、ショパン博物館を見学し(あまり大したことはない)、「ブリクル」という老舗の喫茶店でお茶をし、旧市街を歩き回り、とけっこう精力的に観光していました。ショパンの生家とキュリー夫人の生家に行けなかったのは少し心残りですが、まあ地図もガイドブックもなしではこれが限界でしょう。

CHOPINZOU.JPG - 18,650BYTES ワルシャワに来たらとりあえず見ておくべし、のショパン像。斜め45度がベスト。

ワルシャワからここヴィリニュスまでは、夜行バスで9時間です。
バスステーションに到着したときはまだ朝の4時半。外は真っ暗で、めちゃくちゃ寒いし、店もインフォメーションも開いてないし、当たり前だけど周りにいるのは外人(外人って…)ばっか…。クラコフ第1日目以来の孤独と不安を味わいました。こんな思いまでしてわたし、何をしたいんだろう、何でこんなところまで来てしまったんだろう…なんて思うともう無性にどこか安心できる場所に落ち着きたい、帰りたい、と心の中で弱音を吐きまくりながら夜が明けるのを待っていました。

でも、Mくんに教えてもらったオールドタウンYHというところにたどり着くと、話に聞いていた通り、日本人のおじさんが働いていて、お茶を入れてくれたり、ゆで卵を作ってくれたりしてくれ、午前中は観光するのも忘れてだらだらと話し込んでおりました。
リトアニア人のオーナーも日本好き、しかも大阪好きとのことで、何となくここに落ち着いてしまいそうな予感が…。日本語の本もガイドもあるし、インターネットは使えるし、お茶とコーヒーはタダで飲めるし…これはまるで、アジアによくある日本人宿ではないですか。さっそく沈没の気配が…ううむ。

そんなこんなで今日はほとんど観光らしい観光はしていないのですが、旧市街を歩きつつ、かのナポレオンをして「フランスに持ち帰りたい」と云わしめた、赤レンガ造りの美しい聖アンナ教会や、ヴィリニュスの英雄ゲディミナスの城などを見て回りました。
リトアニアに来るきっかけとなったKGB博物館は、残念ながら定休日だったので、また明日行くつもりです。

今日は雪が降りました。
さすがにここまで北に来ると寒さが身にこたえますね。日本から持参したカイロが邪魔でしょうがなかったのですが、ここに来て大いに役立っています。すみません、今日はもう眠いので寝ます。

VIRNISTOWN.JPG - 30,195BYTES ゲディミナス城から見たヴィリニュスの街。

(2002年4月4日 ヴィリニュス)

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