旅先風信115「イラン」


先風信 vol.115


**絨毯(キリム)をめぐる葛藤**

 

さて、エスファハーンでは、予想だにしなかった大枚をはたいてしまいました。
何をしでかしたのかと云うと…ペルシャ絨毯買っちゃったんだよ!!!
いや、正確には、絨毯ではなくて、それよりは安価なキリムという敷物なんですが。。。どっちにしても、正気の沙汰とは思えません、我ながら。

エスファハーンの象徴・イマーム広場。

突然ですが、イランには、“日本語使い”と呼ばれるイラン人たちが、相当数います。まるで妖術使いか何かのようですが、そんなミステリアスなものではなく、文字通り、日本語を話すイラン人のこと。
ご存知のように、ひと昔前までは、日本ではイラン人労働者が多く働いておりました。日本語使いの多くは、日本で働いた経験のある人なのです。

大体、外国(主に発展途上国)において、日本語で親しげに話しかけてくるやつは、ほぼ100パーセント怪しいやつと相場が決まっているのですが、ここイランにおいては、前述の事情により、イラン人が日本語を話せることは怪しいことではありません。どころか、日本語使いたちの8割はただの親切な人々と云われており、彼ら曰く「僕も日本にいたときは、日本人にとても親切にしてもらったから」と、われわれに食事やチャイをおごってくれたりすることも、稀ではないのです。(本当に日本人がイラン人に親切にしたのかどうかは、疑問だが。日本人って、外国人に対してそんなに親切な民族だったっけ?と思ってしまうね)

エスファハーンには、そんな日本語使いたちの中でも、有名人が(日本人旅行者の間でね)何人かいます。
そのうちの1人が、絨毯屋「アラジン」のアリさん。「アラジン」は、エマーム広場にお店を構えており、ふらふら散歩していてお店の前を何気なく通りかかると、たいそう流暢な日本語で「こんにちはー。よかったらうちのお店でチャイでも飲んで行きませんか?」と声がかかります。それが、オーナーのアリさん、もしくはパートナーのナウマンさん。
普通なら、思いっきり警戒するところですが、ここのお店のことは、色んな旅行者から聞いていたので、「ああ、ここがウワサの『アラジン』ね」と、あっさりチャイをごちそうになることにしました。

「エマーム広場の散歩に疲れたら、チャーハーネがわりに立ち寄る」最初はその程度の感覚でした。
ところが
ある日、お店で何度目かのチャイを飲ませてもらっていたとき、ふいに、壁にかかっている1枚のキリムがわたしの目に留まりました。それまで、絨毯にもキリムにも、何の関心もなかったわたしですが、「ふーん、よく見るとけっこう可愛いのねー…」と、しばしキリムをまじまじと観察しました。
それで、社交辞令程度に、「ナウマンさん、このキリムきれいだね。いくらするの?」と聞いたところ、320ドルという答えが返ってきました。320ドル…約35000〜36000円。日本にいたって、決して安い買い物ではありません。ちなみに、キリムの大きさは、大体1畳分くらい。

キリムに見とれているわたしに、ナウマンさんは、「もしよかったら、ほかにもいろいろあるから、見ていくだけでも見ていったら」と、あくまでも軽く薦めてきました。
何となく時間を持て余していたわたしは、無料のギャラリーを見せてもらうくらいの軽い気持ちで、「あ、じゃあ、ちょっとだけ」なんて云って、キリムを見せてもらうことにしたんですが…これがいけなかったね。
ナウマンさんは、山積みになっているキリムを次々広げて見せ、「好きな柄か、好きじゃないか、云ってみて」と促します。で、「好き」な方は右へ、「好きじゃない」方は左へと選り分けられていきました。

気がつくと、右側には10枚近くのキリムが積み上げられていました。ナウマンさんは、わたしの選別したキリムを、無造作に1枚づつ広げていきます。
これって、買わされるモードかも…という心配を、ここは当然すべきところです。が、心配なのはむしろ、「自分がいつの間にか買う気満々になっている」ことでした。
…えええっ、まさか、この期に及んで、絨毯買う気かよ、お前?

ESFAHAN168.JPG 床一面のキリムたち。

わたしは、床一面のキリム群を前に、病人のようにうーんうーんと唸り続けました。
ナウマンさんも、オーナーのアリさんも、決して押し売りはしてきません。ただ、「どれが好き?」と云うだけ。しかし、それがワナなんだよなー(苦笑)。彼らは自分たちの商品に、かなり自信があるのだと思います。「見ていれば、欲しくなるはずだ」と。
…ええ、その通り。わたしはまさにそれですわ。あれこれ見ているうちに、絨毯(キリム)の魔力にとりつかれてしまった、典型的なクチなのです。とほほ…。
イスタンブールで会ったNさんが、やはり350ドル相当のペルシャ絨毯(キリムではない)を購入したという話をするのを聞いて、「ええっ?絨毯ですか?よくそんなもん旅の途中で買う気になりましたねえ」と、半分呆れて云ったものですが、おいおい、お前も同じ穴のムジナじゃねーかよ…。

考えてみれば、モロッコやらチュニジアから始まって、イスラム諸国ではいやというほど絨毯屋があり、最初の頃はお店に引っ張り込まれて買え買え攻撃に遭い、どっと疲れて出てくることも、一度や二度ではありませんでした。
大体、イスタンブール辺りは特にそうですが、絨毯屋≒(ニアリーイコール)悪徳業者、といったよくないイメージがあり、そうでなくとも、われわれバックパッカーには絨毯のような高額お土産など、縁もゆかりもないシロモノなのです。それに、絨毯なんか買ったって、送料もバカにならないだろうし、第一うちの部屋のどこに敷くんだよ?っていう問題がある。何しろずっと実家暮らしなので、雑誌に出てくるようなセンスのよい部屋にしたいと思っても、小学校のときから使っている勉強机なんかがある限りは、どうしてもムリがあるワケですね(苦笑)。

しかし…とわたしは、ある夢想を抱いてしまったのです。
「近い将来、もし一人暮らしして、ワンルームマンションに住んだ場合、フローリングの床にこれを敷いたら…超・可愛くないッスか?
この世に生まれて27年来、この旅を除いては一度も実家から出たことのない箱入り娘(ウソ)のわたしは、一人暮らしというものに、並々ならぬ憧れを抱いているのです。
…わたしは、理想の部屋について考えました。
このキリムを、部屋の真ん中に敷く。その上に、小さな木製のテーブルを置く。二人分の食事が出来そうなくらいの大きさ。カーテンの替わりに、ケニアとタンザニアで買ったカンガを吊るして、1枚はテーブルクロスにしてもいい。周りには、背の低いサイドボードを置く。その上に、キレイな写真集や、アフリカで買った木彫りを飾る。ベトナムに行ったら、籐製のトルソーを買おう。それに、グアテマラのウィピルを飾るんだ。タンザニアのティンガティンガのネームプレートは、玄関と、トイレの入り口に。そうだ、パナマのモラ(布)を額に入れて飾らないと。ジンバブエの小さな絵画、ニカラグアの木製の十字架、メキシコのブリキの壁飾りも…。そして、ときどき、トルコのチャイグラスで、大好きなエルマチャイ(リンゴのお茶)を入れて飲もう。本と漫画は、何を持っていこうかな……。

わたしの心はしばし、好きなものに囲まれた、小さな空間の虜になっていました。
そして、「そうだ、理想の部屋には、この1枚のキリムが必要なんだ…」という結論(暴論?)に至ったのでした。

しかし、手持ちの現金も乏しい今、300ドル以上の出費など、暴挙にも等しい行為です。
欲しい、しかし、本当に買ってしまってよいのであろうか…。しかも、よく考えたら、わたしはここ「アラジン」の絨毯しか見ていないじゃないか。イスファハーンには絨毯を売るお店はほかにもあるのだし、こういう買い物は、もっと熟慮に熟慮を重ねてから、決行されるべきではないだろうか。

というわけで、明日にでもイスファハーンを出るつもりだったわたしですが、急遽、1日を絨毯屋めぐりに費やすことにしました。
エマーム広場には、「アラジン」と並んでもう1軒、有名な絨毯屋「ノマド」があります。歩いていると、ちょうどそこの客引きにつかまり、ネギと、さらにぽんずまで背負ったカモよろしく、自ら雁首突き出していそいそとお店に連れられていきました。
「ノマド」の品揃えも値段も、「アラジン」とそう大した違いはありませんでした。旅行者間の説によれば、ペルシャ絨毯は「ノマド」で、キリムは「アラジン」の方がいい、という話ですが、本当のところは知りません。
さらに、目に付く絨毯屋に片っ端から(と云っても実際はそんなに数もないのであった)入り、あれこれと見せてもらいました。しかし、あくまで素人目ですが、「アラジン」と「ノマド」の物が、質がよいように見えました。もしかしたら、ただ、新しい店でイチから買い物するのが億劫なだけだったのかも知れないけれど…。

結局、あれこれ見ているうちに疲れてしまったにもかかわらず、買う気は失せるどころか、物欲はメラメラと燃えさかる一方です。喉から手が出るほど欲しい…でもやっぱり高い。。。でも欲しい…でも。。。と、心の中で壮絶な葛藤(ホントかよ)を繰り返し、ご飯を食べていても、眠るときも、頭の中は絨毯(キリム)でいっぱい。
いよいよ、エスファハーンを出るという前日、最終決定のときはやって参りました。しかし、小心者のわたしは、宿で部屋をシェアしていたH夫婦と、もう1人インドから来た女の子の旅行者に付き添ってもらうことにしました。
「ぼくらもマジックにかからないようにしないとなあ」とH夫婦・旦那。ああ、一緒にマジックにかかってくれたら、踏ん切りもつくのになあ(笑)。

前にめぼしをつけていた、数枚のキリムを床一面に並べ、やはり唸ってしまうわたし。
最後に残ったのは、160ドルの、ラクダ模様の水色のキリムと、300ドルの、もっといろいろなモチーフの入った茶系のキリムでした。ラクダ模様でも充分かわいいのですが、みんな自分の買い物でないとなると、「でもさー、やっぱ300ドルの方って手触りいいよねー」だの「裾の始末が全然違うよー」だの、まるで店の回し者のように(苦笑)高い方のよさを並べ立てるのです。しかしまあ、彼らに云われなくても、見比べれば見比べるほど、300ドルの方のよさは分かってきて、160ドルのキリムがちゃちなシロモノに見えてきてしまう。160ドルだって、充分高い買い物なんだけどさ…。

…そして、閉店時間も過ぎた10時前。ついにわたしは300ドルのキリムを買っちまいました。
正確には、300ドルではなく、282ドル(微妙だな)だったんですけどね。「送料(船便)込みで300ドル!」というのがわたしの主張で、かなりしぶられましたが、何とか希望通りになりました。と云ったって、やっぱでかい出費だわよ!ホテルまでの帰り道、わたしはまるで生気を吸い取られたように放心しておりました。あまりに魂の抜けた顔をしているので、付き添ってくれた3人が、口々に「いい買い物だったじゃん」とか「あたしも絨毯欲しくなってきたよ」とか慰めて(?)くれましたが…。こんなことで精神力を消耗しているわたしって、うーん、典型的な貧乏人…

とにかく、“魔法にかかった”としか思えないような買い物でした。絨毯マジック。まさか自分が、そんなものにまんまとかかってしまうとはねー…。
でもまあ、云い訳をするならば、イランの絨毯は値段のわりに質がよく、かの有名なトルコ絨毯は、イラン産のものも多く混じっているとか。だから、そんなに高い買い物じゃないのよ!(とか云いつつ、ちょっと涙目)。

で、翌日、船便で日本に発送したんですが…無事に届くんでしょうか…。万一届いていなかったら、ショックのあまり大阪湾に身投げしてしまいそうです。。。

ESFAHAN203.JPG - 63,981BYTES アリさんとキリム。わたしが買ったのとほぼ同じ柄。

そうそう、また話は日本語使いのことに戻りますが、エスファハーンでおそらく最も有名な日本語使い、アキバさんのことも書いておかなくてはなりません(いや、書かなくてもいーんだけどさ)。
彼の話も、あちこちで聞いていて、イスタンのNさんなど、アキバさんのおもしろさを唾をピュッピュ飛ばしながら力説していました。彼曰く「テリー伊藤にそっくり」とのこと、イラン人でテリー伊藤かよ!と、わたしはますます好奇心を刺激され、エスファハーン観光ハイライトの1つ(笑)とすら思っていたのです。
ちなみに、何故“アキバ”なのかというと、名前がアクバルで、日本のアキバという名前に似ているからだそう。

しかし、ほかの旅行者からの情報によると、現在アキバさんは、仕事でイスタンブールに行っており、エスファハーンにはいないとのこと。くうう、わたしはこないだまでイスタンブールにいたのにさ…ついてない。
…と思ったら、エスファハーンを出るその日、展望チャーイハーネに現れてくれましたよ、アキバさん。疲れて昼寝していたわたしに、「大丈夫ですか?」と話しかけてきたのでした。

アキバさんは、うわさに違わずおもろいオッサンでしたねー。
「ホントに日本語上手ですよね」と云ったら、「いやもう、人から聞いた言葉で分からないことは全部メモしてねー、カタい話から、深〜い下ネタまで話せるようになったよー」と答えておりました。深い下ネタって何だろ???(笑)とにかくこのオッサンは、しゃべくりが面白いんですよ。流暢すぎる日本語なのが、かえって味があるの。TV『ここがヘンだよ日本人』なんかに出たら、かなりウケそうです。ちなみに、日本ではちゃんぽん屋で働いていたそうな(笑)。エスファハーンに行かれる方は、展望チャーイハーネで“太ったテリー伊藤”或いは“殴られたテリー伊藤”を探してみて下さい。気前よくチャイもおごってくれました。ありがとう。

ESFAHAN200.JPG - 38,727BYTES エスファハーンのテリー伊藤。

そんなこんなで、いろいろと忙しかったエスファハーンを出たあとは、シーラーズという街へ。
ここは、イラン観光のハイライトである、ペルセポリス遺跡への拠点となる街です。
シーラーズ自体も、「バラとぶどう酒の街」と呼ばれる美しい街で(エスファハーンには及ばないが)、バーザールの雰囲気も古くエキゾチックな味わいがあります。

ペルセポリスは、“中東の3P”という名コピー(?)の“P”のひとつ。あとの2つは、シリアのパルミラ、ヨルダンのペトラです。前2箇所にはすでに行っているので、ここで3Pは制覇したことになるわけですね。
ペルセポリスには、旅に出るずっと前、何故か激しく憧れていたことがありました。空を貫くようにして、巨大な円柱が何本も立っている写真を何かで見て、いたくロマンを感じたのです。
実際のところは、予想していたよりも小規模な遺跡でしたね。もう2つの“P”に比べて、迫力に欠ける部分が、無きにしも非ずかなあ…。ここは、遺跡全体を見るよりも、細部を見るのが楽しかったです。壁面のあちこちにレリーフが残っているのですが、これがけっこう、芸が細かくておもしろいんです。例えば、階段脇に彫られている人物レリーフは、ちゃんと階段を上っているんです、片足上げて(笑)。レリーフは、見れば見るほど味があって、王様らしき人物と、その後ろに日傘をさしているお伴の人物が描かれているレリーフ、犬を抱いて歩く人物のレリーフ…などなど、どことなく愛嬌があるものが多くて、見飽きません。
あと、崩れた柱の基石が、ゼリーみたいな形をしていて、ぽこぽこ並んでいるようすも、かわいかったです。邪道な観光ですみません(笑)。

PERSEPOLIS45.JPG - 34,888BYTES 階段を上る人たち。

本来はこっちがメインビジュアルか…。

シーラーズでは、ゴールデンウイークを利用してイランに来ている日本人旅行者Yさんから、美味しいイラン料理をたらふくご馳走になりました。
Yさんとは、エスファハーンを出るその日、展望チャーイハーネで会い、わたしが「2年間旅行してて、ヨーロッパ、中東、アフリカ、中南米を回って…」てな話をしたところ、ものすごく目を輝かせて、
「いやあ、すごいなあ!ぜひぜひその話を聞かせてもらいたいなあ…え?これからシーラーズ?僕も明日シーラーズに行くんだよ。夕食をご馳走するから、旅の話をいろいろ聞かせてくれる?」。
日本でなら、「いやいや、そういうわけには…」と、いったんはお断りしてしまうけれども、旅の間は、人のご厚意には素直に甘えることにしているので、一も二もなくご馳走にあずからせていただきました(わはは)。

Yさんは自他ともに認める“大名旅行者”で、何しろ泊まっているホテルはすべて、『歩き方』のホテル欄の1番上に載っているホテル。つまり、その街で1番高いホテルってことです。移動だって、すべて飛行機で、街なかや観光はタクシーを利用。毎食、ホテルのレストランで腹がちぎれるほどの飯を食って・・・と、わたしの旅とは、何もかもが違うのです。個人旅行者は個人旅行者なのにな(笑)。

金はあっても時間がないYさんと、時間はあっても(本とはそんなにないんだけどさ・・・)金がないわたし。限りなくVIPな旅をするYさんと、限りなく庶民的な旅をするわたし。お互いの話を聞けば聞くほど、そのギャップが面白かったですね。
「今日は本とに、何でもご馳走するから、死ぬほど食べてね」と云われ、ガイドブックに「人気のイラン料理店」と紹介されているレストランに連れて行ってもらうことに。ここがテヘランだったら、間違いなく、日本食の『瀬里奈』をリクエストして、キャビア寿司を死ぬほど食べさせてもらったところですが、シーラーズには日本食はおろか、中華もないので仕方ない。人気と云ったって、所詮イラン料理だもんなあ…と、期待薄だったのですが、これがかなり美味しかった!魚のグリルステーキ、ケバブ、海老フライ、それにセットで付いてくるサラダ・バー。イランに入ってから、慢性的に野菜不足だったので、サラダ・バーはめちゃくちゃ嬉しかったですね。しかも、魚が美味いっ!付け合せのタルタルソースも美味!何だよイラン、やれば出来るじゃん(笑)。

結局、本当に“死ぬほど”食べて、もう立てないくらいの状態になりながら、さらにYさんの泊まっている高級ホテルのロビーでコーヒーをご馳走になり(デザートも頼んでいいよ、と云われたが、さすがに入らなかった…残念)、わが安宿までのタクシー代も出していただき…と至れり尽せりの“接待”でした(笑)。どうもありがとうございました。

絨毯話が長くなってしまったので、今回はこの辺で。

SHIRAZ3.JPG シーラーズのバザールにいた女の子。何となく哀愁があるなあ…。

(2004年5月11日 マシュハド)

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