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**一人になった日** | |||
みなさま、ごきげんよう。先日遅まきながらアップした長たらしい日記はお読みいただけたでせうか?まだ始まったばかりで何なのですが、今回から日記ではなくこのようなつれづれ便りにすることにしました。 ケルン大聖堂(世界遺産)。 さて、前置きはこのくらいにして、今わたしがどこにいるかと云うと、デュッセルドルフのKさん宅ではなくて、ポーランドはクラコフという街のユースホステルです。夕方になると非常に薄暗く、お世辞にもキレイとは云えない上、女子ばかりの6人部屋。他は全員欧米人です。昨日までのKさん宅での生活が如何に恵まれていたかを痛感するひとときです。 Kさんとアルバート、そしてわたしという奇妙な3人組のアルチュン旅行の顛末は先日の日記に書いたとおりです。その後は再びKさん宅で、美味しいご飯を食べさせてもらいながらのんびりと暮らしていました。一人でケルン大聖堂(世界遺産)に行ったり、ドイツのユニクロ(?)「H&M」で買い物したり、Kさんと連れ立って散髪に行ったら二人とも大変な頭になってしまったり、はたまたアルバートと妹のミレイア(カッコイイ名前!)がKさん宅にやって来てみんなでささやかな寿司パーティーをしたりと、色々なことがありつつ、また夜な夜なくだらない話に興じてKさん曰く「毎晩修学旅行みたい」に過ごしていた日々でした。 ドイツで何故か寿司パーティ。 にしても、この侘しさときたら。何がつらいって、ホテルがボロいことです。そんなの、今までの旅で何度も経験してきたことなのに、一体どうしたのでしょう。昨日からえんえん20時間もバスに揺られ、ポーランドに入るなり道路が何故かボコになっていて真夜中の一番寝たい時間にバスが激しく振動し続けたおかげで一睡もできず(振動のせいと云うよりパソコンが心配で心配で…)、今日は今日とてユースの受付が夕方5時からしか開かないというのでそれまでクラコフの街を、地図も目的もなく歩き倒し、やっとチェックインできたと思ったら、全く落ち着けないこの薄暗い6人部屋…。 これなら多少高くて汚くても、個室を探すべきだったかも…。でもこんなときに限って客引きもあんまり寄ってこないんですよね。こんなところに3泊もしなければならないのですから、本気で胃に穴が空きそうです。何故3泊も(もしかしたら4泊)せねばならないのかと云うと、実は今こちらでは、イースター(復活祭)の真っ最中でして、ここに来た最大にしてほぼ唯一の目的であるアウシュビッツがお休みだからです。よく下調べもせずに慌ててチケットを取るからこういう憂き目に遭うのですね。本当にアホです。 ところで、下調べと云えばガイドブック。わたしは男前にも(※自嘲です)『地球の歩き方 ヨーロッパ』と『ヨーロッパ2000円の宿』、歩き方のチェコ&ポーランド編のコピー数枚しか持って来ていません。このことをわたしは今、かなり後悔しています。 クラコフ・絵を売る露天商。 気の向くまま、足の向くまま、なんて響きはいいけれど、慣れない、言葉も分からない異国(英語の表記なんて最低限しかありません)で、そんなの上手くいくわけがありませんよね。今のわたしなんてまるで赤ちゃんです。電車もまともに乗れない(反対方向に行ってしまったり)し、看板だってロクに読めないし。まあ、色んなことを手探りで覚えていくのも旅の醍醐味と云えばそうかも知れませんけどね。でもリスクとロスが多すぎます。 何やらしょっぱならから愚痴っぽくなってしまいました。 ヴァヴェル城の庭。背景に見えるのがゴーカな大聖堂。 (2002年3月30日 クラコフ) | |||
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